認知症看護に役立つ資格

高齢化社会が進む現代では全国の認知症患者は約500万人いるとされており、それに対応するための資格がいくつか作られています。

その1つである認知症ケア専門士は、筆記試験となる一次試験と論述、二次試験の面接で構成されます。一次試験は4分野各50問出題され、計200問です。各問7割以上で合格、落ちた分野は5年以内に再受験が可能です。
一次試験にパスした後は、二次試験までに論述試験を郵送で送ります。二次試験の面接では、6人編成のグループで20分間ディスカッションすることが求められます。
受験資格があるのは、認知症ケアの関連機関や団体における3年間の実務経験がある人です。認知症ケアの関連機関や団体というのは、病院なども含まれます。認知症患者を3年以上看護してきた看護師であれば、既に受験資格を持っていることになります。

同じく認知症看護を3年以上行ってきた看護師が受験できる資格が、認定看護師です。ただし、認知症看護3年を含めてトータル5年以上の実務経験が必要です。
認定看護師教育機関で専門の教育を6ヶ月以上受講する必要があるため、病院に勤務しながら受講することはできません。費用も高額なので、病院側で資格取得を支援してくれる看護師が受験することが多いです。
試験は学校に入学するための試験と認定試験があり、入学試験日は学校によって異なります。多くの学校では客観的問題と状況設定問題が出題される筆記試験で、小論文や面接も行うのが一般的です。問題や出題範囲は学校ごとに設定するため、対策を取りにくいのが難点です。
認定試験は年1回、毎年5月に開催されます。そして合格後に認定料を納めて看護協会に登録すると、認定看護師として働くことができます。

※認知症ケア専門士と認定看護師に関する詳細情報:認知症看護ってどんなこと?